溢れるほどの色彩に包まれて
ウィーン分離派の寵児グスタフ・クリムトが、1918年にこの世を去る直前まで描いていた、彼の生涯の最晩年を飾る未完成の傑作です。
第1次世界大戦という激動の時代背景の中で、クリムトは生と死のサイクルを見つめ直し、この無垢な赤ん坊の姿をキャンバスに写し取りました。
画面の大部分を占める、幾重にも重ねられた美しいキルトの山からひょっこりと顔をのぞかせる赤ん坊は、過酷な現実の世界に誕生した奇跡のような希望を表現していると言われています。
背景のカラフルなパターンは生命が持つ多様な可能性や喜びを連想させ、赤ん坊がこれから歩む未来への祝福の象徴と受け止められることもあります。
浮世絵の影響を感じさせる、圧倒的な色彩のエネルギーと洗練された装飾パターン
かつての「黄金の時代」から移行し、晩年のクリムトが追求した「純粋な色彩と装飾パターン」が存分に表現されています。
金箔の代わりに、モザイクのように散りばめられた赤, 青, 緑, 黄色のキルトは、日本の浮世絵や東洋の伝統意匠からの強い影響を連想させます。
この絵画が放つ圧倒的な色彩のエネルギーは、お部屋の雰囲気を一瞬で明るく変えてくれます。
リビングのメインの壁面や、家族が集まる温もりある空間に飾ることで、日常に優しい幸福感と洗練された華やぎを添えてくれるでしょう。
