姉と姪の優しい時間を切り取った、女性画家ならではの慈愛の眼差し
印象派を代表する稀代の女性画家ベルト・モリゾが描いた『ゆりかご』は、母と子の優しい絆を描いた、近代絵画において最も愛されている名作の一つです。
描かれているのは、モリゾの姉であるエドマが、すやすやと眠る娘ブランシュをそっと見守る極めてプライベートな空間。
赤ちゃんの手の形と、お母さんの頬に添えられた手の角度が響き合う構図は、愛し合う親子の見えない心のつながりを優しく表しています。
女性ならではの温かい眼差しで切り取られたこの幸福なひとコマは、家庭の温もりと、言葉にしなくても伝わる深い愛の美しさに満ちあふれています。
リビングを幸福の光で満たす、透き通るような白いレースの筆使い
ゆりかごを覆う薄いレースのベールに施された、白やグレー、淡いピンクが溶け合う非常に軽やかで自由な筆使いは、印象派を確立したモリゾの優れた才能の証です。
この透き通るような光の表現が、画面全体に上品な明るさと、柔らかく包み込むような温かさを与えています。
大切な子ども部屋や、家族が笑顔で集まるリビング、あるいは静かなベッドルームに飾るのにこれ以上ふさわしい絵画はありません。
お部屋全体を優しい光と、心温まる幸福感で満たしてくれる最高の一枚です。
